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ASUWAGAWA

足羽川漁業協同組合

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​About

池田町・福井市美山地区を通り福井市街を貫流する足羽川(九頭竜川の支流)。県内の大きな河川の中で、唯一ダムがありません。アユ釣りは九頭竜川と競うほど、人気のある河川です。

​サクラマスを狙うこともでき、解禁の2月から5月GWまで挑むことができます。

Contents

[漁場]足羽川及び支流

福井市市波町25-11-1(美山公民館下宇坂分館内)

☎︎ 0776-96-4930 / テレホンサービス : 0776-96-4933

http://www.asuwagyo.com/

[遊漁規則]内共第5号(足羽川漁協)

[魚種]アユ・イワナ・ヤマメ(サクラマス)・コイ・フナ

[漁期]アユ(公示日より11月30日まで)、イワナ・ヤマメ(2月1日より9月30日まで)、コイ・フナ(1月1日より12月31日まで)

◉漁期中であっても、禁止区域や保護期間が決められています。遊漁料金の額や取扱店は漁協で決められています。詳しくは、お電話にてお問い合わせください。

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兄弟

Special Contents

「みらいへのバトン」

いつまでも鮎がいる川を目指して
in 足羽川

4月27日午前8時半、外は真っ青な空、時折強い風が吹くなか、福井県今立郡池田町にてカワウ対策のテープ張りが行われた。鮎とカワウの関係について、足羽川漁協の村上さんに話を聞いた。

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カワウは黒色の大型の鳥で、アユやウナギ、ウグイ等を大量に捕食しているという。鮎をメインとする漁協にとって、近年甚大な被害をもたらす鳥となっており、全国でも被害が続出している。鮎の産卵期に大量に捕食されると、翌年にまで影響が及ぶため日々の対策がものをいう。

現在、カワウ対策としては以下のような手法が挙げられている。

・カワウの巣に直接ドライアイスを投下して卵の孵化抑制を図る

・卵を擬卵に置き換える方法

・銃器による捕獲

・ロケット花火やドローンを使用しての追い払い

足羽川漁協では猟友会に頼んでカワウの捕獲をおこなっている。今回はそれらに加えて“生分解性のビニールテープ”を繁殖地の樹木にかけて追い払う方法を取材した。最近よく聞くようになったマイクロプラスチック問題に対応できる植物性由来のテープ(数年かけて水とCO2に微生物分解される)は撤去作業が不要なためつかいやすいとのこと。カワウはビニールテープの音が苦手なようで、全国的にもこの対策を実施している漁協が多いようだ。

まず右岸と左岸に別れて手際よく杭を打ち込む。その杭に、竹の棒をインシュロックを用いてくくりつけます。さらに竹の棒には赤テープを貼って目印に。夏に草が伸びて草刈りをする時に、倒さないようにする為だそうです。そう、漁協は河川の清掃活動や草刈りを実施して、河川環境を維持しているのです。

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竹棒の準備が終われば、次は川の中を渡ってテグスを右岸の竹の棒から左岸の竹の棒に“ピン”と張り、くくりつけます。その後、キラキラ光るビニールテープをテグスに巻きつけていきます。これらの作業は、川に入るのでなかなかの重労働。

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にもかかわらず皆さんの手際がとても軽やか。テキパキとビニールテープを等間隔にくくりつけながら、右岸から左岸に移動。

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キラキラテープは風になびいて綺麗に陽の光に反射して輝いていました。「これで少しでもカワウの被害を抑えることができたらいい」と村上さんはおっしゃいます。

水海川(みずうみがわ)では川の深いところは膝上にまでなるので、川の水量がまだ浅い春先の時期が狙い目だそうです。

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これだけカワウ対策にテープを張ってもカワウも徐々に慣れてきて増えるそう。もしカワウの数が増えてきたら、夏前までに再びテープを張るポイントを増やす予定だそうです。

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のどかな山間に、杭を打つ音が響きわたります。川の水産資源は、漁協の知恵と努力と汗によって守られているんだなと実感した一日でした。ローマは一日にして成らず。新たな鮎やヤマメ、イワナの命はこの澄んだ川で育まれていきます。次世代に適切な水産資源を残していくための仕事は、これからもずっと続きます。

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